ひつじの日記(もふもふ)

生きるのが上手ではない羊の日記。

惚れ惚れする

文章に惚れ惚れする感覚を初めて味わっている。くどうれいんさんの「うたうおばけ」というエッセイ。少し前に買って少しだけ読んで、すごく雰囲気が好きで友人にオススメの本を聞かれたのでこの本を教えた。教えた事で、自分もこの本をまだ最後まで読んでないことを思い出して再び読み始めた。

そしたら、この本の中に出てくる言葉たちに惚れてしまった。目があったらほっぺたが赤くなるほど惚れ惚れしている。ずっと読んでいたい。暖かくてキラキラしていて少しだけ切なくて美しい文章だった。まだまだ読んでいたいけど、もっと読みたくて自分にしては早い速度で読んでしまった。終わるのは嫌だったけど、それ以上にもう少しこの言葉たちを読んでいたくて読み進めた。

くどうれいんさんの世界をくどうれいんさんの目でみてみたいと思った。文字がキラキラしていてすごく楽しかった。文章を読む楽しさを久しぶりに味わった。文章を読むというより、言葉ひとつひとつを読んでいる様な気がしたする。とにかくキラキラ輝いていたのだ。光で反射する水の先にある川底のキラキラの石を見つけたみたいに。